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2023 12/26

ミステリー小説サブジャンル一覧。その特徴&おすすめ代表作

ミステリー小説サブジャンル一覧。その特徴&おすすめ代表作

小説の代表的なジャンルの一つといえばミステリー!
故に作品数もめちゃくちゃ多く、その作品を読むかは常に悩みどころ。

「ミステリー小説を読みたいけど、どれにしようか」

そう悩んだ時はミステリーのサブジャンルで決めるのも読む小説の選び方の一つです。

ミステリー小説と一言でいってもそのジャンルは多岐にわたります。
それぞれで世界観や毛色が変わるので好みは人それぞれです。

ということで、ミステリーの各ジャンルの特徴と代表作を一挙にまとめてみました。
自分の好みのジャンルを探し出してみましょう。




①本格ミステリー


本格ミステリーは、トリックや謎解きの過程に焦点を当てた作品です。

江戸川乱歩は「主として犯罪に関する難解な秘密が、論理的に、徐々に解かれて行く経路の面白さを主眼とした小説」と述べています。
ミステリー小説のど真ん中といったところでしょうか。

本格ミステリーの主な作家しては、エドガー・アラン・ポー、コナン・ドイル、アガサ・クリスティー、江戸川乱歩、横溝正史、島田荘司などがいます。


本格ミステリーの代表的おすすめ作品

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

説明不要の誰もが知る名作。


「金田一耕助」シリーズ/横溝正史

日本でもっとも有名な私立探偵。



②新本格ミステリー


新本格ミステリーは、1987年デビューの綾辻行人による「十角館の殺人」を皮切りに、以後90年代にかけてデビューした本格ミステリ作家や作品を指します。

本格ミステリーの一部とも言えますが、この時代に新たなムーブメントを起こしたことで一つのジャンルとして確立しました。

新本格ミステリーの主な作家は、綾辻行人、歌野晶午、有栖川有栖、法月綸太郎、等々。

新本格ミステリーの代表的おすすめ作品

十角館の殺人/綾辻行人

新本格の生みの親!時代を変えた衝撃の一行。


新本格ミステリーに多い「クローズドサークル」作品については以下の記事で紹介しています。

③ハードボイルド


ハードボイルドは、時に暴力的で反道徳的なシーンなど主人公の行動が物語を動かす作品。

他のミステリーが「頭脳」で謎を解くものだとしたら、ハードボイルドは「行動」の描写がメーンとなります。
カーアクションや銃撃戦などが描かれる為か、一人称で描かれていることが多い印象があります。

ハードボイルドの代表的おすすめ作品

「ヒートアイランド」シリーズ/垣根涼介

溢れる疾走感が魅力。


④青春・学園ミステリー


青春ミステリーはその名の通り、主に若者や学生を主人公にした作品を指します。

高校や大学が舞台になることが多く、友情・恋愛、主人公の成長や自己実現といったテーマが主な要素となります。
青春時代の葛藤や悩み、喜びなどがリアルに描写される為、最も感情移入しやすいという特徴のあるジャンルではないでしょうか。

ちょっとだけ自分の学生時代を思い出しノスタルジックな気分に浸かりながら、ミステリーも楽しみたいという方におすすめです。


青春・学園ミステリーの代表的おすすめ作品

氷菓(古典部シリーズ)/米澤穂信

アニメ化・映像化にもなった人気「古典部」シリーズ。


青春・学園ミステリーについては以下の記事で紹介しています↓

⑤社会派ミステリー

社会派ミステリーは、社会的なテーマへの焦点を当てた作品。

法律のあり方、政治の腐敗、組織構造、偏見、差別、戦争、環境問題など、題材は様々。
社会に存在する問題を深く掘り下げられていて考えさせられる内容が多というのが特徴です。

社会派ミステリーの代表的おすすめ作品

点と線/松本清張

社会派推理小説のパイオニア。


社会派ミステリーについては以下の記事で紹介しています↓

⑥コージーミステリー&日常の謎


「コージー=暖かい、居心地が良い、くつろげる」という意味になります。
つまり、ハードボイルド小説と対照をなすミステリー小説と言えます。

謎を解く主人公の多くは一般人で、日常生活や仕事の中の人間模様が描かれるミステリーであったり、比較的ライトなミステリーといったイメージです。

日常系のミステリーなので、ミステリーでよくある殺人やホラーといったエグい場面が少なく、そのようなものが苦手な方にもおすすめできるジャンルです。

コージーミステリー&日常の謎の代表的おすすめ作品

ビブリア古書堂の事件手帖/三上延

鎌倉を舞台に古書の謎と秘密を解き明かす大ヒットシリーズ。


⑦安楽椅子探偵


安楽椅子探偵は、自ら情報を収集したりせずに与えられた情報(関係者からの話、新聞・ニュース等々)で頭の中のみで推理する探偵を指します。

部屋から出ない、現場に行かないといったことが多いのが特徴です。


安楽椅子探偵の代表的おすすめ作品

ママはなんでも知っている/ジェイムズ ヤッフェ

安楽椅子探偵の最高傑作と評される短篇「ブロンクスのママ」シリーズ。


安楽椅子探偵については以下の記事をどうぞ↓

⑧警察ミステリー


警察ミステリーは、警察側の立場から事件を捜査する作品。

捜査手法や科学的な手段を駆使して事件を解決する様であったり、警察組織の内部機構や人間関係を描いたり、あるいは法律に対する疑問や投げ掛けなどメッセージ性のある作品もあります。

その為、ハードボイルド、社会派の要素が強く、登場人物のキャラクターが個性的であることが多いイメージです。

警察ミステリーの代表的おすすめ作品

第三の時効/横山秀夫

本格警察ミステリーの傑作。


⑨倒叙ミステリー(犯罪者視点)


倒叙ミステリーは、犯人や犯行の様子が示された状態から初まる作品。

基本的には犯人者視点で話が進み、犯人の心理描写や犯行の手口などにフォーカスされた作品が多いです。

倒叙ミステリーの代表的おすすめ作品

容疑者Xの献身/東野圭吾

東野圭吾の傑作中の傑作。


⑩歴史ミステリー(時代ミステリー)


歴史ミステリーは、歴史的な背景や時代設定を舞台にしたミステリー作品。
歴史上の偉人や出来事を、謎や事件を解明していきます。

歴史ミステリと時代ミステリーの境界線は実に曖昧で一概にはいえませんが、
・歴史上の事件が深く絡んでいくのが歴史ミステリー
・過去の時代を舞台とし、時代背景とミステリー色が強いのが時代ミステリー
といったところでしょうか。

歴史ミステリーの代表的おすすめ作品

黒牢城/米澤穂信

歴史を動かす推理。


⑪ホラーミステリー


ホラーミステリーは「ミステリー×恐怖」
ミステリーの要素に不気味な恐怖が組み込まれた作品
です。

ホラーといっても、幽霊や怪物といったオカルトに限らず、日常の恐怖が描かれる作品も含まれます。

ホラーミステリーの代表的おすすめ作品

殺戮にいたる病/我孫子武丸

身も凍る悪夢、仕掛けられた巧妙なトリック。


⑫法廷ミステリー


法廷ミステリーは、法廷の舞台に事件の真相を解明する作品。

法の抜け目を狙った犯罪計画や法廷で巻き起こる逆転劇……等々、真正面で事件と向き合うことで人間の冷酷さや苦悩が感じられます。

法廷ミステリーの代表的おすすめ作品

ソロモンの偽証/宮部みゆき

長編ミステリー小説の名作。

単行本全3巻、文庫全6巻。

⑬SFミステリー


SFミステリーは、未来の技術や異世界の背景を舞台にした作品。

壮大な世界観を描いていたり、現実世界とかけ離れた未知の科学やテクノロジーが存在する世界が舞台となっている為、娯楽性が高いジャンルです。
また、現代の社会問題を皮肉った内容だったりすることも魅力の一つ。

SFミステリーの代表的おすすめ作品

星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン

SFミステリーの最高傑作と言えばコレ!


⑭奇妙な味


奇妙な味は、不気味な後味と割り切れないモヤモヤを残すミステリー作品。
江戸川乱歩によって提唱され、一つのジャンルとなりました。

SF、怪奇、幻想……と広域ですが、どれにも当てはまらないクレイジーで独特で奇妙な味わいを体感したい方におすすめです。

奇妙な味の代表的おすすめ作品

ナポレオン狂/阿刀田高

直木賞受賞の短編集。


⑮トラベルミステリー


トラベルミステリーは、観光地や交通機関を舞台にし、起こる謎や事件を解決する作品。

その土地の雰囲気に誘われる旅愁を感じることができ、また鉄道の運行時間によるアリバイ工作などの謎解きも、他のミステリーとは異なる面白さがあります。

アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」、赤川次郎「三毛猫ホームズ」シリーズなど傑作の多いジャンルですが、トラベルミステリーといえば、やはり西村京太郎「十津川警部」シリーズですかね。

トラベルミステリーの代表的おすすめ作品

終着駅(ターミナル)殺人事件/西村京太郎

トラベルミステリーと言えば西村京太郎はやっぱり外せない。


⑯バカミステリー


バカミステリーは、その名の通りおバカな怪作ミステリー作品。

バカと聞くとくだらない小説という意味合いと思われるかもしれませんが、それは勘違い!
ここで言うバカは「そんなバカな」といったような驚きを意味するものです。

現実社会の常識を取っ払った設定など、意外性・娯楽性に特化したジャンルです。
 「面白ければ何でもよし!」と謳っている講談社のメフィスト賞では、バカミステリーの作品がしばし受賞しています。

バカミステリーの代表的おすすめ作品

六枚のトンカツ/蘇部健一

革命的!?賛否両論!?空前絶後のバカミステリー。


⑰イヤミス


イヤミスは、後味が悪くて胸糞の悪くて嫌な気分になるミステリー。
殺人犯のゾッとする嫉妬や悪意の心理描写、誰も救われない悲しい結末など不快感満載。

そんなのが面白いの?と思われるかもしれませんが、それが沼。 謎が解けてスッキリなんてさせてもらえない人間の怖さや心の闇がズシリと重く、後を引くジャンルです。

イヤミスの代表的おすすめ作品

告白/湊かなえ

イヤミスの女王が放つ戦慄の恐怖。


イヤミスについての記事はこちらをどうぞ↓

最後に

好みのジャンルが分かると読書の楽しみが膨らみます。
是非自分好みのジャンルを見つけて読書生活を満喫してみて下さい。

なお、今回はミステリーのサブジャンルをまとめましたが、ジャンルに定義はありません
(今更!?)
明確な線引きはできず、また人によって意見が分かれます(バナナはおやつに入りますか?的な……違うか)

その為、ジャンル分けはどうしても主観になってしまいます……が、ミステリー小説選びの参考になれば幸いです。


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スレッドテーマ : 推理小説・ミステリー ジャンル : 本・雑誌

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