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侍ジャパン監督経験者のおすすめ本5選【野球日本代表・WBC・オリンピック】

日本を代表するプロ野球選手が集まる侍ジャパン。
それをまとめる監督には、能力や器、人柄などがなければ選手からもファンからも信頼は勝ち得ません。

また、日の丸を背負っての戦いのプレッシャーは計り知れないものがあるということは想像できます。
「成績を残さないといけない」
「負けが許されない」
という戦いに挑むわけで、それが達成できなければバッシングを受ける立場ですから並みの覚悟ではできません。

では、そんな侍ジャパンの監督を経験した人物とはどういった人物なのか。
侍ジャパン歴代監督の野球哲学、組織論、指導法……それらを解き明かすビジネス、人生にも通ずる本を厳選して紹介します。




栗山英樹「栗山ノート」

WBC2023侍ジャパンの栗山英樹監督は、大谷翔平選手との関係もあって日本ハムの監督としてイメージが強いですが、現役時代はヤクルトスワローズの選手でした。
プロ野球選手としては通算336安打と、特別際立った成績を残しているわけではないかもしれません。

それでも監督のオファーがあるわけですから、監督としての手腕が買われているということでしょう。
野球解説者やスポーツキャスター、あるいは大学の講師、少年野球の普及育成と様々な経験をしている点も大きく影響しているのではないかと思います。

そんな栗山英樹監督の著書「栗山ノート」は、古典や経営者の著書から引用した言葉の数々を通して栗山英樹監督の人生観や思想が分かる一冊です。


稲葉篤紀「活かして勝つ-金メダルをつかむチーム作り」

東京オリンピック2020とWBSCプレミア12(2019)の稲葉篤紀元監督。
就任当初はプロ野球球団での監督経験がないこともあり、心配する声もありましたが、見事に東京オリンピックで金メダルを獲得しました。

オリンピックではメジャーリーガーが出場していない為、実力的には日本が一番だったでしょう。
ある意味「勝って当たり前」と言われる状況ですが、それでも金メダルを獲る事は容易ではありません。
逆にそういった試合だからそこ、チームが精神的に追い詰められるというのはよくある事です。
特に野球は、短期決戦や一試合勝負では番狂わせの可能性が高いスポーツですからなおさらの事。

加えて、
・自国開催の東京オリンピック
・オリンピック競技としては最後
といった何重にも連なるプレッシャーを背負ったのが稲葉監督です。

そういった状況の中で結果を出したのですから、お見事という言葉以外ありません。
そんな稲葉篤紀監督が東京オリンピック後に出版したのが「活かして勝つ-金メダルをつかむチーム作り」です。
侍ジャパン監督就任からオリンピック本番までのチーム作り、舞台裏やエピソードが明かされています。

そういえば、選手として出場した北京五輪ではメダル獲れなかったんですよね。
その悔しさも内に秘めていたのかもしれません。



小久保裕紀「開き直る権利 侍ジャパンを率いた1278日の記録」

侍ジャパンが常設化されたのは2013年10月から。
この時に監督に就任したのが小久保裕紀さんです。
プレミア12(2015)、第4回WBC(2017)で侍ジャパンを率いた元監督です。

日本代表監督という重大なプレッシャー、苦悩と葛藤の中で至った境地が「開き直り」だった。

【プレミア12の準決勝の謎】
ここから余談となりますが、個人的に未だに小久保監督の采配には謎があります。
プレミア12の準決勝。
試合は大谷翔平投手が韓国を圧倒したものの最終回に大逆転負けでした。

疑問に思っているのが、八回を0点に抑えた則本投手を最終回にも続投させた場面です。
なぜ続投させたかではありません。
なぜ変化球ばかりを投げさせたか
、ということです。

おそらくは8回にストレートで抑え込んだ為、9回は変えてきたのだと思います……が、だったら則本投手の続投ではないでしょう。
「則本投手続投なら威力のあるストレート勝負」
「変化球で勝負するなら変化球主体の投手に交代」

であったのではないか……。

当時、打たれる前から何で?と嫌な予感がした記憶があります。
結果論ではなく、そう思った人は他にも多くいたと思います。
あの場面は個人的にどういった判断だったのか未だによく分かりません。

ただ、その一場面だけで否定はできませんかね。
侍ジャパンを率いる覚悟は尊敬に値しますし、そういった事を抜きにして本の内容はとてもよかったです。


王貞治「野球にときめいて-王貞治、半生を語る」

第1回WBCの優勝の王貞治監督。
言わずと知れた世界のホームラン王であり、王貞治さんに勝る存在感を放つ人は他にいないでしょう。
メジャーリーガーもその名を知っているに違いありません。

こちらの本は侍ジャパンに特化しているわけではありませんが、日本野球を語る上で王貞治さんは外せません。

思い返せば(と言っても生まれてませんが)戦前のベーブルースやルーゲーリック率いるメジャーリーグオールスターが来日しぼろ負けした日本野球。
その日米野球での沢村栄治という存在。
そこからプロ野球がスタートし、長い歴史を積み重ねてきた日本野球。

そんな日本球界で生まれたの世界のホームラン王である王貞治さんが監督としても世界一になったというのは、感慨深いものです。


明徳義塾・馬淵史郎のセオリー 勝つ確率を上げる法則83

「侍ジャパン」という愛称は、トップチームだけでなく各世代の野球日本代表を指しています
(女子野球は「マドンナジャパン」や「侍ジャパン女子代表」などと呼ばれたりもします)

そして現在、U-18侍ジャパンの監督を務めているのが明徳義塾の馬淵監督です。
高校野球が好きな人は知らない人はいない名監督の一人。
あの「松井秀喜 5連続敬遠」で有名ですね。


終わりに

他にも侍ジャパン元監督はいらっしゃいます(星野仙一、山本浩二、長嶋茂雄、中畑清、原辰徳……)が、今回は特に5人の監督による5冊に絞りました。

監督を知れば、野球というスポーツを知ることが出来る。
侍ジャパンの監督を務める人が、どういった野球哲学を持ち、どういった人柄であるのかを知れば、今までの野球の見方にプラスされた野球の楽しみ方が出来るかもしれません。


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